『怒【do】』展、終了しました!

昨年12月15日より1ヶ月半にわたり開催した『怒【do】展』は無事に終了しました。

社会的な怒りをテーマに、9人の作家さんと展示をしたグループ展。
他の皆さんの作品を拝見しながらテーマの切り取り方や、表現の仕方にとても感銘を受けました。なによりも、一緒に怒ってくださったのは、本当に嬉しく、苦しいコロナ禍生活の励みになりました。

ご高覧いただいたお客様からも、たくさんのアンケートをいただきました。
中には厳しいご意見もありましたが、それらも含め、「自分が社会や、そこで抱く怒りにどう向き合い、表現するか」を改めて考えるキッカケになりました。
そして、なによりも、やっぱり一緒に怒ってくださって嬉しかったです。

日本は、「怒る」ことが、あたかも悪いことであるような空気が充満していますが、果たしてそうでしょうか。
「社会に対して怒る」ことで、実は他の人を救うことがあるのではないか…と、展示をしながら気づきました。

頂いたアンケートの中には、こちらが一緒に怒ってもらったことが、自分の力になったように、こちらが怒りを表現することで奮い立ったという回答が、少なからずありました。
「自分も(アンケートに文章を書くことで)表現ができた」という回答もありました。

ひとりで怒ると、なぜか後ろめたさを感じる「怒り」ですが、正当な怒りを皆で共有することは、とてもあたたかいことなのかもしれません。

また、「善意」というのは、しばしばズルい為政者がイイように自分のものにすることがあるので(「子ども食堂」に対してどこかの総理大臣が感謝メッセージを発信したのは、ひとつの例かと)いわゆるいいこと「だけ」ではヨノナカは変わらないと思うんです。
怒りを忌避することで、「社会」に向き合わなくなった時、そのことによって「被害」を被るのは、「向き合わない」選択ができている人ではなくて、社会の脆弱なポジションにいる人たちであるようです。このことは、コロナ禍の今においては、特に心がけなくてはいけないことです。

怒展も、社会に対して怒ることも、今後、続けていこうと思いました。

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