シャープペンの芯は3Bを使っています。柔らかさも濃さも好みです。
でも、難点があって柔らかい芯は紙に定着し辛いようなのです。紙の質にも依るのでしょうが、折角描いたスケッチが段々と薄くなっていくのは…なんだかとても寂しい気持ちになるのでした。
(スケッチの時は、普段より力を抜いて描いているので余計に薄れるのが早い)
そんな訳で、いつの頃からかメインの筆記具がボールペンになったのですが、最初に懸念されたのが「線、間違っても消せないじゃん」。
そうです、小学校の頃のボールペンと言えば「消しゴムで消せない、修正不可能な道具」の代名詞でした(だから、絵を描く時は鉛筆がメインでした)。
しかしそうではあるものの、やっぱり描いたスケッチが薄くなっていく様は耐えられないモノがあったので、「間違ってもなんとかなるでしょう!」と開き直って描きました。
あれからだいぶ経った今日、鉛筆でもボールペンでも「間違った時に消せるかどうか」はさほど大きな問題ではないんじゃないか、と思い始めました。
いえ、「いざ間違った時に消せる」というコトは鉛筆で描く時に、ものすごい安心感を与えてくれるのですが、ボールペンで描く時の「間違ったらアウトだよ?」という緊張感もなかなか楽しいものです。
要は、鉛筆かボールペンか、というのは描いている時の気分に関わってくる話で、どちらもそれなりに長短がある。
「気分によって引ける線が変わる」のなら、安心感を持って描ける鉛筆には「安心した線」が引け、緊張しながら描くボールペンの絵は「緊張感に溢れた線」で出来てくるというコトになるでしょう。
鉛筆には鉛筆でしか描けない絵があり、ボールペンにはボールペンでしか描引けない線があるようなんですね。
また、鉛筆にしても、ボールペンにしても「ベストな線」が見つかる時というのは、一瞬のひとふでで決まる気がします。
ですから、「消しゴムで消せて、やり直しができる」鉛筆で何度描き直しても「ベストな線」が見つからないコトもあります。
そんなコトを思ったら、気分や描きたい線に合わせて、ボールペンも鉛筆も好きな方を使えるんだ〜と、描くコトが更に楽しくなったのでした。
*スケッチはようやく2月6日のものが完成しました…