柏の素敵な美術館 ★ 中村順二美術館

本日、打ち合わせで柏に行きました。そのまま帰るのも嫌なので、帰りにどこか寄れないか…と探してみたら、バスでちょっと行った所に美術館があーるではあーりませんか!
 
★「中村順二美術館」http://www.junjimuseum.com/
 
は柏駅からバスに乗って10分ほど、
自分が乗ったのは「沼南車庫行き」で「中井」バス停で下車し徒歩6分。
大通りから一本入ったところに静かに佇む建物です。

junji_bijutsukan

中村順二さんはダウン症の方で、残念ながら1999年に27歳の若さで亡くなりました。
けれども、生前、素晴らしい作品をたくさん残されました。
順二さんのご両親が館長さんをされているのですけど、話によれば、額に飾れるものだけでも500点、ハガキサイズくらいのものはもっとたくさんあるそうです。
画材は水彩、クレヨン、顔彩、なんでもござれで、
和紙や画用紙など多彩な紙が、作品ごとに使い分けてありました。
 
お父さん曰く「抽象画っぽいでしょ? 私は絵は描きませんけれど、色はとてもセンスがあると思っていて、こういう色使いは私には思いつかないなぁ」と。
ホントに、色使いはとても綺麗で、斬新で、構図もアプローチも独特でした。
 
例えば、機関車。順二さんの作品に『貴婦人(SL C57)』というタイトルのものがあるのですけれど、機関車は黒ではなくて、とってもカラフルなのです。お兄さんが運転手をしていて、とても楽しげです。
お父さんも「機関車、線路から浮いちゃってるんですけどね」と楽しそうでした 笑
「貴婦人」もお兄さんも、自分は直接知らないのですけれど、順二さんが「貴婦人」とお兄さんをどう感じたのか、がビリビリ伝わってくるので、こっちもため息が出たり、わくわくしたりしてしまうのでした。
 
最近は「このモチーフ、あるいはテーマを、他の人はどう描くのか」にとても興味があるのです。
それは、絵に限らず、映画や小説も含まれるのですけれど。
そんな中で出会った順二さんの作品は、とても勉強になりました。
 
表現のフィールドは無限大で、「何を、どう感じたか」というコミュニケーションの純粋さにおいては、障害の有無も、老若男女も、国も地域も関係ないようでした。
 
(注:ただ、それ故「してはいけない表現」もまたあるし、その境界は意識していなきゃいけないとも思っています。わざわざここに付け加える話でもないのですが、大事なことなので)

美術館の企画展「順二の旅」展のDMは、お母さんの手作りです。一枚一枚、紹介文が筆で書かれ、可愛いスタンプが押してあります。

美術館の企画展「順二の旅」展のDMは、お母さんの手作りです。一枚一枚、紹介文が筆で書かれ、可愛いスタンプが押してあります。


 
だからほらー、伊丹には「猛毒展2」で観たクラゲがこんな風になるのです!
あぁぁぁぁ、表現するってなんて楽しいんだろ〜!!

 jellyfish

2 Comments

  1. 春日井稀子 より:

    お久し振りっ! 相も変わらず、アロー君は文章も上手いなぁ。君が伝えたいことが、ビンビンと私に伝わって来ます。いつも一生懸命に絵を描いて居られる姿勢が、文章を書く際にも発揮されているのですね。文は人なりっていうけれど、君の爽やかな性格が君の文体に乗り移っていて好感度抜群。イイゾウ〜! 君の将来が益々楽しみ、と感じさせられた2017年9月某日の早すぎる朝でした。

    1. Boh-Bo より:

      お返事、遅くなってしまってすみません! 早すぎる朝の嬉しすぎるコメント、ありがとうございます!!!
      文章も絵も、書くの、大好きなんです。日記だけでなくて、お話とかも描きたいのですが〜!

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